技術英検って何?。内容から難易度まで詳しく解説します。

こんにちは、ガルシアです。

  • 技術英検ってどんな試験かイマイチわからない。
  • 英検とどこが違うの?
  • 文系の自分でも合格できるの?

こんな悩みを解決する記事を書きました。

 

この記事で紹介する技術英検の概要を読めば、工業英検がどんな試験か理解できます。なぜなら、僕が数少ない技術英検の情報を体系的にまとめた記事だからです(ドヤァ

 

この記事を読み終えた頃には、技術英検に興味を持つことでしょう。それでは参ります。

技術英検の概要

まずはじめに技術英検の概要について説明します。技術英検は文字通り、技術分野に特化した英検で1年に4回(1月、5月、7月、11月)に開催されます。2~4級が1月と7月、1級が5月と11月です。

 

この辺の時期は年によってビミョーに変わっています。正確な試験日は日本工業英語協会のホームページを参照してください。日本英検協会ではないのでそこは誤解なきよう!

ランクは1~4級まで

工業英検は英検同様級位分けされていて、4級、3級、2級、準2級、2級、1級の5段階です。公式発表されている各級の難易度は下の通りです。

工業英検受験区分

  • 工業英検1級:工業英語の専門家としての実務能力を有する者
  • 工業英検2級:実務経験者を標準とし、工業英検全般の知識を有する者
  • 工業英検準2級:大学専攻課程・大学院課程、工業高等専門学校上級学年・専攻科の工業英語全般の知識を有する者
  • 工業英検3級:大学専門課程・工業高等学校専門学校上級学年、専門・専修・各種学校在学程度の工業英語の応用知識を有する者
  • 工業英検4級:工業高校、工業高等専門学校程度の工業英語の知識を有する者

引用元:工業英検3級クリア

端的に言えば下は高専生、上は技術翻訳者が受ける幅広い試験と思ってください(←雑)

解答はマークと記述式

工業英検は3級までは全問マーク式で準2級以上になるとマークと記述が併用になります。記述問題の内容は主に英作文と、和文英訳。リスニングはありません。

 

1級になると、筆記試験に加えて口頭試問があります。(英検の二次面接と一緒ですね。)

 

2級までは正答率60パーセント以上、1級は70パーセント以上で晴れて合格です。

技術英検は全体的に難易度が高い!

結論から言うと技術英検の難易度は高いです。おそらく英検より上でしょう。理由は2つ。

  • 単語がマニアック
  • 英訳和訳問題がある

技術英検は単語がマニアック

工業英語に特化しているだけあって、単語はかなりマニアックです。特に文系の人だと日本語で聞いても「何これ?」って用語が出てきます。

 

例えばこんなの。

  • acid rain:酸性雨
  • base line:基線
  • chlorine:塩素
  • concentration:濃度
  • cube root:立方根
  • decimal point:小数点

こういう単語を覚えなければいけません。しかしマニアックながらも出題分野が工業と絞られている分、対策はしやすいです。

英訳和訳問題がある

工業英検を難しくさせているのが、英文和訳・和文英訳問題です。準2級から記述式になるので余計に難しく感じるかもしれません。(1級に至っては技術翻訳の領域ですからね。)

 

おそらく、この訳出問題があるから工業英検挫折する人が多いんじゃないかなと思います。

 

しかし、工業英語はルールさえ覚えれば和訳や英訳はそこまで難しくありません。その点に関しては後述のおすすめ参考書のところで解説します。

技術英検を受けるべきはこんなひと!

それでは、どんな人が技術英検を受けるべきなのかご紹介します。具体的にはこんな方々!

  • 理系大学院生、もしくは院進希望の学部生
  • エンジニア
  • メーカーの海外部門

理系大学院生(院進希望の学部生)

理系の大学院生、学部生はぜひ技術英検を受けてください。なぜなら英語論文を読み書きするときに、工業英語の知識が恐ろしく役立つからです。

 

下の単語を見てください。どれも論文に出てきそうな単語ばかりではありませんか?

 

工業系の英単語なんて体系的に覚える機会なんて、工業英検くらいしかありません。日々英語論文と格闘している理系大学院生こそ受けて欲しいです。

エンジニア

文句なしでエンジニアのみなさんにも技術英検を受けることを推奨します。なぜなら、海外の技術情報をストレス無く読む力が身につくからです。

 

僭越ながら僕も英検1級を持っているくらいの英語力はありますが、工業系など専門的な英文を読む力はまだまだありません。なぜなら、専門用語も知識も不足しているからです。

 

工業英語でテクノロジー英語の基本を身につければ、エンジニアの強力な武器になります。

メーカーの海外部門

メーカーの国際部門(渉外担当等)に勤めている方も、ぜひ技術英検を受けてください。なぜなら、工業の知識と英語を両方学べるからです。

 

メーカーの海外部門で働く人は確かに英語に自信のある方ばかりですが、工業の専門知識はやはり不足していると思われます。(複式逆支弁って何か分からない人がほとんどじゃなかいな)

 

マニアックな工業英語を体系立てて学ぶなら、工業英検はイチオシです。

【難易度別】技術英検おすすめ参考書

それでは技術英検の試験概要が分かったところで、おすすめの参考書をご紹介したいと思います。

 

工業英検の参考書はそもそも数が少ないので、工業英検対策書意外でも役立ちそうな本も紹介します。それではどうぞ。

2~4級受験者用:工業英検クリアシリーズ

技術英検では定番のクリアシリーズ。これはどの級でも出版されているので1冊は持つべきでしょう。

 

特に3,4級を受験される人であればこのシリーズ1冊で十分です。なぜなら、その級に必要な工業英単語が網羅されているからです。

 

3,4級は英語の試験としてはそこまで難しくありません。クリアシリーズの問題と巻末の英単語を丸暗記しましょう。

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準2級以上:これなら通じる技術英語ライティングの基本

準2級を受けられる人は記述対策に「技術英語ライティングの基本」をおすすめします。なぜなら、中身が対話形式なっていて内容が理解しやすいからです。

 

例文も高校英語レベルですが、ライティング初心者がはまりやすい落とし穴などを詳しく解説している良書です。

 

ぜひ使ってください。

まとめ:まずは技術英検3級から受けてみよう

技術英検は名前すらあまり聞かないマイナー試験で、情報を得るのに苦労すると思います。しかし、正確な情報得て対策すれば十分合格できる試験です。

 

最後にもう一度確認しましょう。

  • 技術英検は年4回開催される試験(うち1,2級は年2回だけ)
  • 技術英検は英検より難しい。しかし工業英語に特化すれば対策はカンタン
  • 技術英検はこんな人たちに受けて欲しい
    • 理系大学院生:英語論文を読むのに工業英語の知識が役立つ
    • エンジニア:海外に技術情報を英語で発信する基礎ができる
    • メーカーの海外部門:工業の知識を得るチャンス
  • 技術英検におすすめの参考書
    • 工業英検クリアシリーズ:過去問対策としてはこのシリーズで十分。
    • 【これなら通じる】技術英語ライティングの基本:準2級以上の記述対策にピッタリ。テクニカルライティングの基本が学べる

英語に自信がある人でもまずは、3級から受けることをおすすめします。なぜなら、他の語学試験とは求められる知識がかなり変わってきます。

 

特に文系出身で理系の知識が乏しい人は0から勉強しなおしてください。僕も3級から始めましたが、新しいことを覚えるのは楽しいですよ!

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